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2010年8月17日 (火)

『辺野古不合意』制作余滴  (2)名護での第1回上映会を終えて。

 8月12日(木)、名護市民会館中ホール。170名ほどの人が来てくれた。

すべて自前でやるわけだから大変ではある。これからもこの方針は変えない。

制作だけでなく上映会を通じて学べる所は大きい。次作の糧にするためにも直接話をうかがえることや、アンケートの声を読むことは大切だ。

上映会の前にちょっとしたハプニングがあった。名護市には映像を投射するプロジェクターがないのである。前々日にそれを知らされてあわてた。と同時にあきれてしまった。13年間で700億の基地がらみ資金(税金)が投入された6万人の街に、6年前からプロジェクターが故障しているというのだから、あきれて口がふさがらなかった。なんとか借りたもので事をすませたが、きれいな画面の映画を見てほしかった。映画は映画館で見るものという思いが強い私にとって少し辛い上映会であった。

アンケートのほとんどにあったことだが、700億円の基地関連資金がどこに使われていたのかについて名護市民ですらほとんど知らない、ということであった。私自身も、調べていく前と後では全くちがっていたわけだからある程度は予想をしていた。市の職員や市議会議員の人たちも部分的にしかわかっていなかったことはかなり驚きだった。「基地」は、知らないうちに名護市民のくらしのすみずみに入り込んでいたのである。と同時に、基地がらみ資金の半分近くは、10%は市の負担となっている。しかも、名護市の場合、そのほとんどは市債(借金)によってまかなわれたために市債の累積はふくらみ続け、年間予算の10%近くは市債の返済にあてなくてはならないという借金地獄に名護市は陥っている。箱物をつくった業者だけがうるおい名護市の貧富の格差は広がり続けた。

 今回の映画のポイントの一つはこの「基地関連収入」分析であった。そのことによって辺野古の問題をよりくらしに密着した形でとらえ直してみたかった。その制作主旨からして今回の上映会での声やアンケートは想定内のことであった。基地問題をこの地点からとらえ直さないと「地元」の深い問題点は描けないと私はずっと思っていた。名護市役所に何回も出むいて、資料の分析をしなくてはならないものだが、商人としての私にとって、この財政問題は見のがせない所であった。「基地」は、経済的側面から考えても実に効率の悪い、しかも未来に遺恨を残すものであることをどうしても出しておきたかった。

制作が終わって、次の作品の一歩目を忘れないように記しておく。

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